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第8章 アプレットの作成

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第1節 アプレットの実行

 BlueJは、アプリケーションを作成できるのと同様に、アプレットも作成して実行することができます。配布ファイルのexamplesディレクトリの中に、いくつかアプレットがあります。まず、そのひとつを実行してみます。examplesディレクトリのappletClockプロジェクトを開いてください。
 このプロジェクトにはひとつのクラスしかないことに気づくでしょう。Clockと名づけられたものです。このクラスのアイコンにはアプレットしてのマーク (WWWという文字)[訳注] がついています。このクラスのポップアップメニューから Run Applet を選んでください。
 いくつかの指定を行なうダイアログがポップアップ表示されます(図15)。

[訳注]
Blueスタイルの場合です。UMLスタイルでは何のマークもつきません。

図15:アプレット実行ダイアログ

 アプレット実行を、ブラウザ上で行なうのか、アプレットビューアで行なうのか(あるいは実行させないでwebページを生成させるだけにするのか)、選択することができるとわかります。デフォルトの設定を残したまま、OK をクリックしてください。数秒後、アプレットビューアがポップアップされ、Clockアプレットが表示されます。
 アプレットビューアは、JDKとともに常にインストールされるので、Javaコンパイラと同じバージョンであることが保証されています。一般的に言って、それはブラウザが引き起こすよりも、生じる問題は少ないものです。バージョンの違うJavaでの実行や、ブラウザのどのバージョンを使っているかで、問題が起きるかもしれません。現在のほとんどのブラウザでは問題なく動作するはずです。
 Microsoft Windowsシステム上では、BlueJはあなたのデフォルトブラウザを使用します。UNIXシステム上では、ブラウザはBlueJの設定により定義されます。

要約:アプレットを実行するには、アプレットのポップアップメニューで Run Applet を選択します。

第2節 アプレットの作成

 アプレットを実行させる方法を見てしまうと、今度は自分でアプレットを作成してみたくなります。
 クラスの種別 (New Classダイアログで種別を選択できます) をAppletとして、新しいクラスを作成してください。コンパイルし、アプレットを実行します。表示されたものがそれです。別に悪くはないでしょう?
 他のクラスと同じようにアプレットも、いくつかの有効なコードを含む、デフォルトのクラスの骨組みが作られます。そのコードは二行のテキストを表示する簡単なアプレットを示します。エディタを開いて自分のコードを挿入することで、アプレットを編集できます。
 アプレットすべてに共通するメソッドがそこにあり、それぞれコメントがその目的について説明しているとわかるでしょう。paintメソッドの中にあるのが、サンプルコードのすべてです。

要約:アプレットを作成するには New Class ボタンをクリックし、クラスの種別としてAppletを選択します。

第3節 アプレットのテスト

 一般的なクラスのテストのために使われるオブジェクトベンチに、アプレットのオブジェクトを生成して置くことは、ある状況においては便利なことがあります。アプレットクラスのポップアップメニューにはコンストラクタがあります。オブジェクトベンチからは、アプレットの全ての機能を実行することはできないかもしれませんが、いくつかのメソッドを呼び出すことならできます。これはアプレットを実現するための一部分として書いた単一のメソッドをテストするのに役立つでしょう。