目次 >> 第2章 はじめよう |
BlueJは"jar"フォーマットのJavaクラスのアーカイブとして配布されます。インストールは非常に簡単です。
BlueJを使うには、そのマシンにJDK1.2.2以降がインストールされていなければなりません。いくつかの機能がJDK1.3で改善されているため、最新のJDKを入手するか、旧バージョンを最新リリースにアップデートしたほうが良いでしょう。もしJDKがインストールされていないときは、SunのWebサイト (http://java.sun.com/j2se/) からダウンロードして入手できます。
BlueJの配布ファイルはbluej-xxx.jarと命名されます。xxxはバージョン番号です。たとえばバージョン1.1.1のBlueJ配布ファイルはbluej-111.jarと命名されます。ディスク [訳注] からこのファイルを入手するか、BlueJのWebサイト (http://bluej.monash.edu) からダウンロードすることができます。
時々、SDK、JDK、およびJREといった、Javaパッケージの配布形態の違いによる混乱があります。Java2 SDK (Software Development Kit) の中で最新のバージョンをインストールするべきです。JDK (Java Development Kit) は、Java2 SDKの古い通称です。Sunは、ある段階で名称を変更しましたが、この古い通称はまだ使用されています。たとえば、Java2 SDK v1.3をインストールした場合、デフォルトのインストールディレクトリはjdk1.3となります。
JRE (Java Runtime Environment) は違います。JREはJavaプログラムを実行するための、SDKのサブセットです。BlueJに関して言えば、JREでは十分ではありません。SDKにはBlueJが使用しているいくつかの開発ツールが含まれるため、BlueJの使用の際はSDKを必要とします。JREはSDKの一部として自動的にインストールされます。
Windows:
インストールファイル(bluej-xxx.jar)をダブルクリックします。
ただしjarファイルを実行できる環境になっていなければ、ダブルクリックしても動作しません。この場合はMS-DOSプロンプト画面を起動し、あとはUNIXでのインストールと同様に作業してください。
UNIX:
以下のコマンドを実行することによって、インストーラを起動させることができます。
注:この例は、配布ファイルbluej-111.jarをインストールする場合です。バージョンによってファイル名が異なるため、実際には入手したファイルのファイル名に置き換える必要があります。
<jdk-path>/bin/java -jar bluej-111.jar
※<jdk-path>は、JDKがインストールされているディレクトリです。
ウィンドウが表示され、ここでBlueJのインストール先ディレクトリと、BlueJを実行するJDKのバージョンを選択します。
重要:BlueJへのパス(すなわち、親ディレクトリの名前のどこにも)は、スペースを含んではなりません!(たとえば"Program Files"は不可です)
ボタンをクリックしてください。処理が終わればBlueJがインストールされているはずです。
何か問題があるようであれば、BlueJのWebサイトでFAQをチェックしてください。
BlueJのインストール作業により、bluejというスクリプト、すなわちバッチファイルがインストールディレクトリにインストールされます。WindowsのようなGUIインタフェースなら、このファイルをダブルクリックしてください。CUI(たとえば、UNIXやMS-DOSプロンプト画面)なら、コマンドラインから、次のようにプロジェクトを引数としてもしなくてもBlueJを起動することができます。
bluej
または
bluej examples/people
BlueJプロジェクトとは、標準のJavaパッケージもそうであるように、プロジェクトに含まれているファイルをおさめたディレクトリのことです。
コマンドラインからBlueJを起動するとき、プロジェクトを引数として与えれば自動的にオープンされます。引数なしでBlueJを起動した場合は、メニューから → を選択し、既存のプロジェクトの選択とオープンをおこなってください。